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執筆者の写真上羽 徹

リースとレンタルの違い。

更新日:2022年8月22日



 事務所開設に当たり、業務用複合機を導入しました。業務用複合機は高価ですが、未だ紙とFAXでしかやり取りができない裁判所相手の商売です。プリントアウトが遅いと仕事にならないので、高価でも業務用は必須です。


 導入したのは、村田機械のMFX-C7300という業務用複合機です。

この機械については後日またブログで紹介したいと思います。


 この業務用複合機は買う以外の選択肢として、リースとレンタルという方法があります。両方とも第三者からモノを借りる点では共通しますが、リースはその契約の性質上途中解約はできないという大きな違いがありますので、その違いの理由を説明しましょう。


 まずレンタルは、貸主がもともと所有しているモノを、借主に貸すのが通常です。ですので、借主は、モノを返せば契約が終了するのが原則です。


 一方リースは、借主がリース会社に借りたいモノの購入を依頼し、リース会社はそのモノを販売店から購入して、借主に貸すという契約関係にあります。私にあてはめて説明すると、私が村田機械の複合機を使いたいので、リース会社に対して、その複合機の購入を依頼し、リース会社は代金全額を販売店に支払ってこれを購入し、それを私に貸し、私は代金にリース手数料を上乗せされたリース料をリース会社に分割して支払う、という契約関係にあります。つまり、私がリース会社に対して複合機の代金全額を支払うよう依頼して、その支払が済んでいる以上、私がその機械が嫌になっても、私はリース会社にモノの代金全額を支払う義務を負っているのです。これが、契約の性質上リース契約は途中解約ができないという意味です。


 このように、リース会社の審査さえ通ってしまえば、リース会社から代金全額が支払われるため、悪質な販売店は、リース期間を異常に長くして月々のリース料を安くし、異常に高価な販売代金を隠して、言葉巧みにリース契約を結ばせる被害が跡を絶ちません。また、リース会社も異常に高価な販売代金であることを知りながら、多くの借主が大人しくリース料を支払うので見て見ぬ振りをしているように感じる事件もあります。


 そのような被害に遭われたときには、是非ご相談下さい。

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